ブレーカーが落ちる時の安全判断と依頼の目安

安全上の注意 異臭・発煙・焦げ臭・ブレーカーが落ちる等の症状がある場合は運転を停止し、分解や改造は行わず専門業者へ相談してください。高所や不安定な足場での作業は避けてください。

最初に結論:ブレーカーが落ちたら無理に何度も入れ直さないで、安全確認→原因の切り分け→一度だけ正しい手順で復帰を試します。異臭・発煙・水濡れ・素手で触れて感電の恐れがある場合は操作を中止し、専門業者へ相談してください。

まず安全確認(30秒)

  • 焦げ臭・発煙・火花:即停止。復帰を試さず相談。
  • 室内機/室外機まわりの水濡れ:触れずに停止。※漏電の恐れ。濡れた手・床で分電盤を操作しない。
  • コード・プラグの変色/発熱:触れずに停止。

どのブレーカーが落ちた?(見分け方)

  • 主幹(メイン)ブレーカー:家全体が停電。→ 家の配線/機器全体の可能性、電気工事業者が第一候補。
  • 漏電ブレーカー(ELB):メイン付近の小窓が赤/黄色やテストボタン付き。→ 漏電の疑い。濡れた場所の確認を。
  • 分岐ブレーカー:個別回路のみ停電。エアコン専用回路ならエアコン側の可能性が高い

正しい復帰手順(1回だけ)

  1. エアコン運転を止め、リモコン電源OFF
  2. 分電盤で落ちたブレーカーを一度「完全にOFF」→「ON」へ。※中間位置からは復帰しません。
  3. 5分待って(コンプレッサー保護)、エアコンを通常モードで起動。

すぐに再び落ちる/短時間で再発 → 繰り返さず相談へ。

簡易チェック(家庭でできる範囲のみ)

  • 同一回路の同時使用:電子レンジ・乾燥機など大電力家電と同じ回路だと過負荷で落ちることがあります(専用回路が望ましい)。
  • 延長コード:細い延長コード/タコ足はNG。コンセントへ直挿しに。
  • 通気の確保:室外機の吸排気が塞がれると保護停止しやすくなります(ただしブレーカー落ちは電気系の可能性大)。
  • 室内機の水漏れ:ドレン詰まり・結露過多は要注意。濡れがある場合は触らず停止。

症状別の目安表

状況考えられる方向性推奨アクション
スイッチON直後に即落ちる短絡/機器内部異常の疑い復帰を繰り返さず相談(電気工事/エアコン)
数分運転後に落ちる過負荷/保護動作、別家電との同時使用同回路家電を止めて再検証→再発なら相談
メインまたは漏電ブレーカーが落ちる家全体の漏電/配線の問題も電気工事業者を優先して相談
分岐(エアコン専用)だけ落ちるエアコン側の可能性が高いエアコン修理へ。型番と状況を伝える

相談時に伝えるメモ(コピペ)

  • 型番:
  • 落ちたブレーカー:主幹/漏電/分岐(エアコン専用)
  • 発生タイミング:電源ON直後/数分後/特定モード
  • 同回路の他家電:有・無(あれば機器名)
  • におい/発煙/水濡れ:有・無
  • 試した対処:再起動(5分待機)、延長コード中止、通気確保 等

自己対応の限界線(ここで止める)

  • 分電盤内部の配線いじり・分解
  • 室内機・室外機のカバーを外す/内部へ水や薬剤を吹きかける
  • 何度もブレーカーを入れ直す(発熱・火災リスク)

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免責事項 本記事は家庭で安全に実施できる一般的な応急確認を目的とした解説です。機種・設置環境により手順や安全基準は異なります。必ず取扱説明書やメーカー公式情報を参照のうえ、ご自身の判断と責任で実施してください。
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