季節前の試運転のやり方

安全上の注意 異臭・発煙・焦げ臭・ブレーカーが落ちる等の症状がある場合は運転を停止し、分解や改造は行わず専門業者へ相談してください。高所や不安定な足場での作業は避けてください。

最初に結論:シーズン前に冷房・暖房を各10分だけ運転し、温度の変化・風量・異音/異臭・水漏れ・点滅ランプを確認します。分解は行わず、家庭で安全にできる範囲だけをチェック。異臭・発煙・ブレーカー落ちは運転を停止して相談してください。

試運転の前準備(2分)

  1. フィルターを清掃(乾いた柔らかい布/掃除機)。
  2. 室外機まわりの通気確保(前後左右・上部のスペースを確保、カバーや物置は外す)。
  3. リモコンの電池を確認(動作が鈍いなら同一銘柄の新品2本に同時交換)。
  4. ドレン(排水):ホースの折れ・詰まり・先端の泥詰まりがないか目視。
  5. ブレーカー/コンセント:接触不良がないか軽く確認。

冷房の試運転(約10分)

  1. モード:冷房/設定温度:低め(18〜22℃)風量:強
  2. 3〜5分後、冷たい風を感じればOK。室外機のファンが回り、環境によってはドレンから水滴が出ることも。
  3. NGの目安:まったく冷えない/強い焦げ臭/ブレーカーが落ちる/ランプの異常点滅

暖房の試運転(約10分)

  1. モード:暖房/設定温度:高め(28〜30℃)風量:強
  2. 数分後に温かい風が出ればOK。外気が低い季節は霜取りで一時停止することがあります(正常)。
  3. NGの目安:まったく暖まらない/発煙・金属音/ランプの異常点滅

合格/不合格の見分け(簡易表)

項目合格の目安不合格のサイン
温度変化冷房:冷風/暖房:温風を数分で体感どちらも体感できない
風量設定どおりに強弱が変わる極端に弱い/すぐ止まる(霜取り除く)
通常の作動音のみ金属音・異常振動・こすれる音
におい初回の軽いホコリ臭はありえる焦げ臭・強い異臭・煙
排水冷房で環境によって水が出る場合あり室内側から水が垂れる/天井染み
表示点滅なし/通常表示タイマー等の異常点滅

※外気温・湿度により挙動は変わります。判断に迷う場合は短時間で切り上げ、公式情報を確認してください。

うまくいかない時の次の一手

よくある質問

試運転はいつやるのがベスト?
冷房は5〜6月、暖房は10〜11月のシーズン前。混雑前に不具合を見つけるのが狙いです。
夏に暖房の試運転は必要?
短時間で OK。ただし外気が高温だと制御上止まりやすいので、数分だけの確認で十分です。
冷房で水が出ない=故障?
短時間/低湿度では出ないことも。水漏れは「室内側から水が垂れる」などの症状で判断します。
においが気になる時は?
まずフィルター清掃を。強い焦げ臭や煙はNGですぐ停止。薬剤や分解洗浄は行わないでください。

相談前のメモ(コピペ用)

  • 型番:
  • チェック日:
  • 冷房の結果:冷え具合/音/水漏れの有無
  • 暖房の結果:暖まり具合/霜取りの有無/音
  • 点滅ランプ:種類とパターン(回数・交互/同時)
  • 実施した対処:フィルター清掃/通気確保/再起動 等
免責事項 本記事は家庭で安全に実施できる一般的な応急確認を目的とした解説です。機種・設置環境により手順や安全基準は異なります。必ず取扱説明書やメーカー公式情報を参照のうえ、ご自身の判断と責任で実施してください。
※本サイトでは広告が表示される場合があります。
応急運転・設定
佐藤 蓮(さとう れん)をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました